タイトル

涼宮ハルヒの憂鬱

著者

谷川 流

イラスト

いとう のいぢ

ページ数

文庫判 ページ数:320
出版 角川スニーカー
定価 定価(税込): 540円
あらすじ 「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。
入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮八ルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし‥‥・と誰でも思うよな。俺も思ったよ。
だけど八ルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた。
第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、ビミヨーに非日常系学園ストーリー!

 

 

感想

評価:A

あらすじの通り、主人公であるキョンがハルヒに引っ張りまわされる話です。

一人称と言う珍しい文体で最初から最後まで飽きないで読めたのですが心の中で思ったことと口に出したことが書き分けられて無いことです
普通会話には「」で括っていますがこの作品は地の文に他のキャラクターが反応するんです。この辺は勝手に脳内変換で口に出していることにしているという設定で最後まで通していれば慣れてくるんですけど慣れるまで少し大変です。まあ慣れれば気にしなくなりましたが。

物語の中心にいながら渦中にいられないなんか良く分からない能力を持つハルヒの回りに宇宙人、未来人、超能力者が集まってSOS団を結集します。主人公であるキョンは何の能力も持たない一般人なのですが、ハルヒに関わったばかりにSOS団に入る事になります。

物語が進むにつれ宇宙人、未来人、超能力者の事情についてそれぞれ宇宙人である長門、未来人である朝比奈、超能力者である古泉に説明されます。キョンは説明されても半信半疑ですがはっきりとした確証というか証拠?をそれぞれから見せられます。

終盤の方は些細な理由が重なり今までのハルヒの不満等が爆発し大事件が起こります。
それから紆余曲折あり事件は解決するのですが、なんか不完全燃焼なきがします。

キャラクターはそれぞれがかなり味があるキャラクターで個人的には長門が好きです。
登場回数もかなり多いですしキョンと最もコミュニケーションをとっていたと思いますし。
にしてもなんで眼鏡かけてたんだろう? つける必要無さそうだが。


他にも回収していない複線がかなりありますし次の涼宮ハルヒの溜息も期待しています。
後一人称だから仕方ないにしてももう少しハルヒについて掘り下げて欲しかったかなあ と次回作に期待しています。

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