タイトル

涼宮ハルヒの暴走

著者

谷川 流

イラスト

いとう のいぢ

ページ数

文庫判 ページ数:336
出版 角川スニーカー
定価 定価(税込): 540円
あらすじ 絶好調!ハルヒの暴走は止まらない!!大人気シリーズ第5弾!
夏休みに山ほど遊びイベントを設定しようとも、宿敵コンピ研が持ちかけてきた無理無茶無謀な対決に挑もうとも、
ハルヒはそれが自身の暴走ゆえとはこれっぽっちも思っていないことは明白だが、
いくらなんでもSOS団全員が雪山で遭難している状況を暴走とは言わずしてなんと言おう。
こんなときに頼りになる長門が熱で倒れちまって、SOS団発足以来、最大の危機なんじゃないのか、これ!?
非日常系学園ストーリー、絶好調の第5巻!

 

 

感想

評価:B

今回は短編二作に中編一作という構成で「エンドレスエイト」は憂鬱の後の夏休みの出来事で「射手座の日」は溜息の後、文化祭が終わったあとで最後の中編「雪山症候群」は消失の後、冬休みの出来事をそれぞれ書かれています。
今回も順番に感想を書いていきます。

「エンドレスエイト」
夏休みがあと二週間しかないと愕然としたハルヒが色々なイベントをしようとSOS団を巻き込む話。
この話はSOS団がプールや花火や縁日等、高校生が夏休みにすることを片っ端から体験する話です。
今回の話は最初キョンが既視感を覚える……どういうことだ?等思い、時間が経つごとに既視感を覚える回数が多くなる。
また何か起きているんだろうなあと感じましたけど意外な展開で楽しめました。
キャラもそれぞれ生き生きしていましたし、キョンはこの頃から長門のことを良く見ていたんだなあと感じました。
このの話はタイトル通りのお話でした。

「射手座の日」
文化祭の後隣人であるコンピュータ研究部とパソコンを賭けて、勝負する事になります。
ハルヒはノリノリで勝負を受け、SOS団のゲーム週間が始まります。勝負するゲーム「The Day of Sagittarius 3」というゲームを簡単に説明するとリアルタイム操作で宇宙艦隊を操作し相手を全滅するか、旗艦を破壊するかすると勝ちのゲームです。
この話のメインは長門で長門の意外な一面というか新たな趣味の発見というか……とにかく長門が出ずっぱりです。

「雪山症候群」
冬休みに鶴屋さんの別荘で起きた出来事です。
SOS団全員でスキーをしていると突然吹雪に巻き込まれてしまいます。そして暫く歩くと建物がありそこに非難しますが誰もいません。
その建物の中の話がメインなのですがこの話は正直面白くありませんでした。キャラクターの会話自体はとても楽しく魅力的でしたが結局真相はわからずじまいで終わっちゃいましたし……情報統合思念体程度の力がありかつやる必要がある存在自体いませんし、情報統合思念体の過激派かなあ?まだ見ぬ異世界人かもしれませんし……いつか謎解きしてくれるのかなあ。私的には鶴屋さんが異世界人でなにか魔法的な力でも使ってたのかなあと希望交じりで思っているんですが。

今回の巻は全体的に長門メインの話で構成されています。
個人的にはヒロインの中では一番のお気に入りですしかなり満足できました。
特に「雪山症候群」でのハルヒに問い詰められたキョンの反応や「射手座の日」で見せた意外な一面等良かったと思います。
猫のシャミセンもいいキャラしていますが妹や鶴屋さんの登場頻度が上がってきました。
SOS団準団員だそうでメインで話が書かれる日が来るかもしれないなあ。
「雪山症候群」最後鶴屋さんが「一般人」だの「同じ匂い」だの言ってますがこれが本当なら鶴屋さん異世界人説がー。いや!キョンも異世界人だとしたら?うーん違う気がするしなあ。キョンは能力的に一般人で「他の特殊な属性」があるといけない気がするし。

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