タイトル

涼宮ハルヒの動揺

著者

谷川 流

イラスト

いとう のいぢ

ページ数

文庫判 ページ数:304
出版 角川スニーカー
定価 定価(税込): 540円
あらすじ "大注目!つまらない日常にアッカンベー!人気No,1シリーズ第6弾!"
"幻にしておきたかった自主映画だとか突然のヒトメボレ告白、雪山で上演された古泉渾身の推理劇や朝比奈さんとの秘密のデート。
SOS団を巻き込んで起こる面白イベントを気持ちいいくらいい楽しんでいる涼宮ハルヒは動揺なぞしてる姿は想像できないだろうが、
文化祭のハプニングであいつが心から揺らめかせていたのは確かなことで、それは俺だけが知っているハルヒの顔だったのかもな―。
お待ちかね「涼宮ハルヒ」シリーズ第6弾!"

 

 

感想

評価:C

今回は短編五作で内容としては各巻の補完みたいな感じです。
時系列はそれぞれ「ライブアライブ」は溜息の直後、文化祭の話で「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」は溜息で撮った映画の内容で「ヒトメボレLOVER」は消失の後「雪山症候群」の前の話で「猫はどこに行った?」は「雪山症候群」の直後、最後の「朝比奈みくるの憂鬱」は六巻現在では最新の時間かな。

「ライブアライブ」
文化祭の日でハルヒの意外な優しさが見れる話。なんかハルヒが異様に不器用に見えた。いやなんでも器用に出来るのに気持ちに対してはって話ですけど。他にも朝比奈さんや鶴屋さんの焼きそば点?やハルヒ、長門のライブ等それなりに楽しめましたが何か今ひとつな感じがします。
むー、ハルヒは最近大人しいなあ。それこそ最初の方が輝いてきた気がする。

「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」
溜息で撮った内容をだらだらと書いた話。
部分部分面白いところがあるけれど、殆ど溜息で撮っていた内容ですからそれ程書く事もなし。
ハルヒが一切出てきません……最近登場頻度少ないなあ、タイトルに名前が入っているのに。

「ヒトメボレLOVER」
長門がキョンの中学での同級生に惚れられる話。
センチメンタルな話は苦手だけどこれは面白かった。
長門も随分内面がかわったなあとそんな話です。
最後の一言は深読みすればちがう意味も含まれていると思うんだけどどうだろう。
話には関係ないが変っているという彼女?がきになりました。

「猫はどこに行った?」
「雪山症候群」でやると思っていたミステリーゲームの話。
今回は鶴屋さん大活躍。次回のミステリーの複線染みた話も有りましたが、ミステリーは苦手なので読んでて辛い。
解決編では説明聞いてやっと理解できたけど強引だなと思いました。
ハルヒ&鶴屋さんのコンビに癒されました。

「朝比奈みくるの憂鬱」
朝比奈さんは未来人としての苦悩や葛藤の話。
その悩みを聞きキョンが何とか励まそうとするところは良かった。
今回の話でキョンは朝比奈さんの台詞「禁則事項です」の意味というかなんと言うか……、まあ言いたいのにいえない歯がゆさ、言わなくても分かる気持ち等を理解した話かなあ。

今回の巻は今までのまとめ的話ですが時系列がバラバラで少し混乱しました。
話的にも話の挿話と次の長編への引きで物語的にそれ程面白くなかった。
次巻はぱらっとみた感じ長編なので期待してます。

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