タイトル

AHEADシリーズ終わりのクロニクル 1〈下〉

著者

川上稔 

イラスト

さとやす(TENKY)

ページ数

判型:A6判    ページ数:456
出版 電撃
定価 本体730円 + 税36円
あらすじ 鎧を纏った少女と、滅びゆくこの「世界」の運命―― 

祖父の遺言により、高校生の佐山御言はマイナス概念の増加により滅びつつある「世界」を救わなければならなくなった。
そして、まだその使命に迷いを抱きながらも、第一の異世界1st-Gとの戦闘に巻き込まれていく。
10個あると言われる概念世界と、この「世界」の間に過去何が起こったのか。
現代にまで残された遺恨を解消し、佐山は無事1st-Gとの全竜交渉を果たすことができるのか?

AHEADシリーズ第1話、完結。 

 

 

感想

評価:A

AHEADシリーズ第2作。
1st-G編終了。
読み終わった印象としては色々ありますが、とにかく長い。
まずは、長さ的な問題です。上巻は392ページ下巻は456ページ。2冊重ねてみると、電撃とは思えないほどの分量です。
長いということは、当然読むのに時間がかかるということです。少し休憩を取りつつ一気に読みました。

中盤のファーゾルトとの交渉シーンはかなり面白い。
物語のテーマでもある交渉のシーンは佐山の突飛な発想で相手を翻弄する。その間も新庄にセクハラするから凄い。
風呂場のシーンはある意味一番ぶっ飛んでいた。佐山が。
此処まで読めれば楽しんで読めるが挿絵はやりすぎな感があった。

終盤佐山が悪役になる事を宣言シーンは感動した。

キャラクターはやはり癖が強く、1上でもかいたが好き嫌いがでる。
実名プレイでオールコンプ120ギガはありえねえ。普段どれだけ暇をしてるのか。働けー。
フリルの着いたエプロンを着てる覚は想像すると笑える。
出雲家にはまともな人間はいないのかー。
また新キャラである田宮さん家の遼子さんを中心に、田宮家は一般人?サイドで関わっていくと面白いかも。
個人的にはブレンヒルトは次も出て欲しい。切はシツコク確認されていて怪しい……。


最後のページの
「いつか、また皆、一緒になれる……?」
は読後見ると感じるものがある。

魅力といえば、スピード感がある。
敵味方がそれぞれまっすぐ進むため、
読んでいる最中、読後それぞれ爽快感を感じられる。

気になった伏線と言えば、
1995年関西大震災に鍵が有りそうだがこの先獏で行ったりするのだろうなぁ。
また”軍”を名乗る恐らく幾つかのGの混成集団が影だけ出てきました。
これからどうでるのか楽しみです。

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