タイトル

AHEADシリーズ終わりのクロニクル (7)

著者

川上稔 

イラスト

さとやす(TENKY)

ページ数

判型:A6判    ページ数:1096
出版 電撃
定価 本体1,190円 + 税60円
あらすじ 概念創造機械 「ノア=バベル」 ついに始動! AHEADシリーズ、堂々完結!! 

2nd-Gの概念下で命刻の攻撃を受け、危篤状態に陥った新庄。
一方、命刻は詩乃を抱え、かつてTop-Gで新庄の両親が作り上げた概念創造機械 「ノア=バベル」 へと向かうが……。

マイナス概念の活性化により、すべてが失われる運命の日がついに訪れた――。
はたして佐山率いる 「全竜交渉部隊」は、世界を滅亡の危機から救い、人類の未来を切り開くことができるのか!?

オールキャストが登場し、己の力と想いのすべてを最後の戦いにぶつける!
10の概念世界との戦いを描いた 『AHEADシリーズ』、いよいよ感動のクライマックス!! 

 

 

感想

評価:S

『終わりのクロニクル』最終巻です。
最終巻に相応しいボリュームでページ数は1000ページ超えてます。下手な辞書より厚いです。持ちにくいです。
しかし内容も良い感じに仕上がってます。

今回は最終巻ということもあり今まで出てきたキャラの総決算。ばんばん活躍してました。
新キャラであるノアや脇役の名無しでありながらインパクトがあるUCATの面々も他のキャラに劣らず濃いキャラしてます。
もちろん全竜交渉部隊の面々の掛け合いもいつも通りキレがあります。

それぞれにやりたい事、やらなければいけない事、さまざまな願いや葛藤等で悩みつつも前へ過去に囚われず今と向かい合いながら進む。
それだけ聞くとなんかすごくシリアスで暗い話に聞こえるけど独特の雰囲気があり、それぞれが楽しみつつ真剣に向かい合い解決していく爽快感があります。
書いてると何か矛盾している様に聞こえますが、そう感じました。

キャラクターについて書き始めたら止まらないので内容だけ。
最後だからなのかバトルを引っ張ります。
「決着かな?」なんて思っても残り数百ページ有りましたし。まあ楽しんで読んだのですが。
それぞれ因縁があるもの同士互いに全力で、本気の力には本気の答えを返し決着を付けていきます。
ノアやレヴァイアサン等すべてには意味があったんだと素直に感動しました。
今回で殆どの複線は回収されたと思いますし。


しかし終わったという実感が余りありません。
終わりのクロニクルは過去の清算の物語で佐山や新庄の物語……この世界はまだまだ続くからかな。
『終わりのクロニクル』自体は終わりますがAHEADシリーズ自体はまだまだ続くそうなので次回作期待して待ってます。
その時には成長した彼らは出てくるのかな、それとも尊秋多学院の新しい生徒会中心かな。
微妙に新生徒会が気になります。

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