タイトル |
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著者 |
吉野 匠 |
イラスト |
MID |
ページ数 |
365ページ 四六判 ソフトカバー |
出版 | 発行アルファポリス 発売元星雲社 |
定価 | 1155 円(本体 1100 円+税) |
あらすじ | 異世界に存在する大陸、ミュールゲニア。 科学文明の魔手はまだこの地を覆うことなく、廃れつつあるとはいえ、いにしえより伝わる魔法も細々と受け継がれている。 そんな、剣と魔法が支配する世界―― ミュールゲニア全土を巻き込んだ大戦から、長い長い時が流れた。 危ういバランスを保っていた平和は、そろそろ終焉を迎えようとしている。 大陸北部地方の大国ザーマインは、新たな王を迎えて生まれ変わった。 彼は小さな権力にしがみつくことを良しとせず、今や世界制覇の野望に燃えている。 最強の王が発する命令の元、漆黒の軍団が一斉に侵攻を始め、同時に複数の国と戦火を交えるに至っている。 そして、そんなザーマインの侵略を受けようとしている国の一つに、大陸南西部の小国「サンクワール」があった。 国力はかの大国の一割にも満たず、士気も振るわない。 さらには、現王は貴族のみを過剰に優遇し、既に人心を失っている。 弱小国サンクワールの滅亡は、もはや避けられない運命のように見えた…… 大陸ミュールゲニア―― 長く続いた平和な時代も今まさに終わりを告げようとしていた。北の大国ザーマインの脅威に直面し、滅亡の危機にある小国サンクワール。やがて……戦士と王女は出会い、歴史が動きはじめる!剣と魔法の最強戦士ファンタジー! |
感想 |
評価:A |
インターネットで公開しているものも読んだことがあるのですが、この本では結構加筆してあります。 ですが値段が少し高めで本自体の大きさが結構ありますので通勤などの暇つぶしとして読むのには少し辛いかも。(ゲームの攻略本程度) 物語としては王道ですが主人公であるレインの存在感が大きくいい感じです。 タイトルの通りレインの物語でありレインを中心に広がる世界観が非常に面白いです。 そしてこれから始まる壮大な物語の序章のような感じでこれから続くであろう話が非常に気になります。個人的には外伝としてレイン少年期(フィーネとの交流等)も見てみたい。 私は小説などを読むとき主人公の前に好きなキャラクターが出るのですが、この話は一番最初に主人公であるレインが好きになりました。 けっこう良く見る設定なのですがレイン程突き抜けているキャラクターを見たことありません。 「何よりも強く!」と言う台詞は良く耳にしますがレイン程その決意が深くまた、その類の決意をしていてもその力に溺れず、満足せず、さらに精進しまた心も強くあろうとしているんだと感じる部分もありレインは見ていて感動しました。 他にも魅力あるキャラクターが多く出ますし、ネットで公開したアレンジ通りなら他にも数多くの魅力あふれるキャラクターがでてきます。 世界観も壮大で「閉じられた世界」とよばれるこの物語の世界の在り方、どうしてそうよばれるのか気になる謎も数多く残っていますので、期待半分、不安半分で次巻が出るのかを待ちたいと思います。 後、2005年10月23日現在「雨の日に生まれたレイン6」メルマガ受付中ですので読みたいのならアルファポリスで登録すれば読めます。 まだ始まっていないので今のうちに是非! また少しでも気になった方は「小説を書こう!」でネット公開分の第二章まで読めます。 |