タイトル |
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著者 |
沖田 雅 |
イラスト |
日柳 こより |
ページ数 |
A6判 ページ数 : 296 |
出版 | 電撃 |
定価 | 本体550円 + 税27円 |
あらすじ | 第10回 電撃ゲーム小説大賞<銀賞>受賞作 宇宙人もビックリの脱力ラブコメディ!? 12月24日、聖なる夜。 にもかかわらず、先輩とぼくは寒空のもとUFOウォッチングに励んでいました。 先輩は凰林高校一番の変人で、一番の美少女で、そして一番のぼくの好きな人なわけで。 だから、こんなシチュエーションでもぼくはとっても幸せでした。 そう、そのとき! いきなり宇宙人に誘拐されてしまったぼく達だったのです! いい加減な宇宙人に解剖されたぼく達は脳みそが入れ替わってしまい、もう大変。 かくして「先輩がぼくでぼくが先輩で」が成立してしまい──!? |
感想 |
評価:A |
あらすじを見て分かるとおり入れ替わり物です。入れ替わるのは変人で美少女な先輩と小柄で女顔のぼくが入れ替わります。 ですからこういう系統が苦手、もしくは嫌いな人は余りオススメしませんが話自体はかなり面白いです。 物語全体の流れもスムーズですし、物語の表のメインであるぼく事ことはじめくんが大活躍しますし。 はじめ視点で分からなかった事は終盤先輩の日記形式で書かれています。 読んだあとは「なるほど!」と思える部分が多々有りますした。 こういう感じの書き方ははじめて見ましたがある意味衝撃的なものも分かるましたしはじめ視点で「ん?」と思いつつ流した部分、見えなかったこと、わからなかったことを効果的に伝わる手法だと思いました。実際かなり衝撃受けましたし。 この日記形式で最後閉められるのですがそれがなくてもエピローグとしては良いんですけど、先輩の心情などがわかり綺麗に終わります。個人的にはこれで終わっても良い感じですが、面白かったので続き読みますが。 連続して読んだからかもしれませんが感じ的には「涼宮ハルヒ〜」に近いものがあるかもしれません。 先輩が思いつきそれに振り回されるOMRの部員+α、他にも宇宙人や超能力者がいますし……まあ未来人は出てませんが。 まあ設定時点でかなり違いがあるので前に読んだからだと思いますが。 笑いあり涙ありの物語ですが全体的にまとまっていてすっと読めました。 自分は性転換物は余り読まないというか、少し苦手なのですが性格的にこっちの方が体にあっていますし、その部分は気にしつつも無視というか……まあ余り意識せずに読みました。この作品はそれを余り意識しなくても楽しく読めましたので評価はAです。 他にも魅力的なキャラクターが大勢いるのでこれからこの人間関係は如何動くのか楽しみにして次巻読みたいと思います。 ラブコメですしね。 |