タイトル

とある魔術の禁書目録(インデックス) (8)

著者

鎌池和馬

イラスト

灰村キヨタカ

ページ数

A6判    ページ数 : 280
出版 電撃
定価 本体530円 + 税26円
あらすじ お姉様と白井黒子の大人気学園アクション第8弾ですの。

ここは、学園都市の全女子生徒が羨望の眼差しを注いで止まない名門女子校・常盤台中学。もちろん通う生徒は全員“お嬢様”である。
その生徒のひとり、御坂美琴が体育の授業後に、汗をかいた身体を洗おうとシャワーを浴びていると、隣からとある少女が声をかけてきた。
白井黒子。学園都市の治安を守る『風紀委員(ジャッジメント)』であり、空間移動(テレポート)能力を持つ大能力(レベル4)の少女。
彼女は、美琴を放課後のショッピングに誘うのだった。
──それが、黒子の長い長い一日の始まりになった。お姉様・御坂美琴の本当の姿を知る、長い長い一日の……。
お姉様と“あの殿方”が交差するとき、白井黒子の物語は始まるのですの!?

 

 

感想

評価:A

今回の物語は上条当麻ではなく御坂美琴のルームメイトである白井黒子の視点を中心として語られています。
前半今までと話のノリが全然違うので新鮮に感じました。

今回今までと絵の印象が大分違いました。
いや、白井黒子中心ですから女性キャラ中心になるのは当たり前ですけど弾けてます。
最初戸惑いましたがシリアスなシーンでは締まってましたし問題ないんですけど。
あとがきの後に今までのラフ絵が載っているので今回絵が多いです。


最初のほうは今までと視点が違うので何時当麻がでるのかと思いながらもほのぼの美琴と黒子のラブラブで楽しい学園生活が見れます。
本当前半はほのぼのと学園生活が語られてますよ。
特にシャワー浴びてるシーンの黒子のシーンが最高です。最後の分の、
『女には、負けると分かっていてもドロップキックしなくてはならない時がある。』
は爆笑ものでしたよ。
後は白井黒子が今回メインですし常盤台中学についてある程度詳しくかかれてます。
……御坂美琴は飛び抜けて優秀で常盤台中学のエースでエリートなんですよねえ。


御坂とショッピングしている最中黒子に風紀委員の仕事が入ったあたりからシリアスな展開に入ります。
その事件はミサカ関連にも微妙に関係しているので久しぶりに一方通行が活躍します。
今回中盤あたりで改めて実感しました超電磁砲という超能力者<レベル5>の圧倒的な能力を。
まあメインは黒子なので余り出番はないのですけど。


今回の見せ場、白井黒子 対 結標淡希。
最強と最弱、魔術と科学、受け入れる者、抗う者。
このシリーズは対というか対象というか、なる二人が多いですけどこの二人もそうみたいです。
結標の言う事はまあ似たような事を一度は考えたこともありますから共感しますが後ろ向きな意見ですよね。
黒子の言うとおり未来の子供達を憂えて行動していても、自分の意見に酔っているみたいな印象をもちます。
結局戦闘は能力者としては結標淡希が、一人の人間としては白井黒子という印象を強く持ちました。
締めに当麻が出ましたし活躍もしました。

一方通行の戦闘能力は落ちたらしいのですけどそれでも圧倒的でした。
能力使用時間や身体不良をものともしないで大活躍でした。
……まあ前の欠点らしい欠点のない最強のほうが個人的に好きですけど。
精神的にはこちらのほうが強いかも。



この話には関わらない新キャラ婚后光子が出てきますが、今回の話での登場シーンは黒子との会話のみですけどこういうキャラは結構好きなのでこれから出番は恐らくないだろうけど一応期待してます。
他にも初春飾利という小萌先生と似たようなポジションの風紀委員?もいい感じでした。

後今回の物語に出てきたまともな男は上条当麻だけらしいです。
一方通行は……?と疑問ですが最後あとがきの後に今までのラフ絵が載っているんですけどその中に一方通行が女装してます。
慣れれば分かりませんけど激しく似合ってない印象を覚えました。
……風呂に入っている絵もあるんですけど腰にタオル掛かっていましたし謎です。
少なくとも女性ではないと思うんですけど……ヒロインになっている姿想像できませんし。
無性か両性か男性か女性か。
謎が解けることを期待してます。



次の巻は魔術関係かなあ?
今巻は当麻、怪我らしい怪我してません! 無傷というのは初めてじゃないですか? 
出番が無い今回か怪我続きの今までどっちが不幸なんだろう。
まあ怪我が無いほうが良いだろうけど当麻なら問題が起こったらそんな事気にしないで突っ込むだろうけど。
とりあえず次回は当麻視点に戻って大活躍を期待してます。

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